カート獲得についてのカン違い。こんにちはOSAです。アマゾン販売を実践している方にとってカート獲得が商品の売れ行きに大きな影響があることはよくご存じのことと思います。
カート価格を取っているという状態は、
アマゾンの商品ページの画面の右上にある
「カートに入れる」のカートボックスを獲得している状態のことをいいます。
購入者の75%は出品者の一覧を確認することなく、
「カートに入れる」のボタンから商品を購入しているといわれています。
そのため、自分の出品している商品が、
「カートを取得できている」
「カートを取得できていない」
というのは、それだけ商品の売行に大きな影響があることが
おわかりいただけると思います。
そうすると、出品者としては、
「カート価格をとりたい!」
「どうしたらカートを取れるのか?」
という発想になりますよね。
以下にアマゾンサイトで確認できる獲得に関する記述を記載します。
ショッピングカートボックス獲得資格は、一定のパフォーマンスを到達している大口出品者に付与される資格です。この資格の付与に伴い、追加で手数料が発生することはありませんが、出品者はショッピングカートボックス獲得資格を維持するためには一定のパフォーマンスを維持する必要があります。ショッピングカートボックス獲得資格を得た出品者の出品商品は、Amazon.co.jpサイト上で有利な位置に表示されることになります。まず、この資格があることで、出品中の商品が商品詳細ページのショッピングカートボックスや「こちらからもご購入いただけます」ボックス内に表示される可能性が生まれます。ただし、 Amazonはこれらの場所への表示を保証するものではありません。 ショッピングカートボックスや「こちらからもご購入いただけます」ボックス内に表示されていないその他の商品は、「こちらからもご購入いただけます」ボックスの下に表示される「XX点の新品/中古品を見る:」のリンクをクリックして確認することができます。 注:中古品の出品がない場合は「新品XX点」と表示されます。
Amazon.co.jpサイトの顧客満足度向上のため、出品者がショッピングカートボックス獲得資格を得るには所定の要件を満たしている必要があります。
- 注文不良率:注文不良率は、購入者からの評価、Amazonマーケットプレイス保証やチャージバックの申請率の割合を元に算出されます。
- その他の出品者のパフォーマンスの指標
- 配送スピード、配送方法、価格、FBAの利用によるものも含む年中無休のカスタマーサービスなどを通じて、商品と共に購入者に提供されるショッピング体験全般。
- Amazon.co.jpで出品している期間と取引の数
- 出品形態が「大口出品」であるかどうか
ショッピングカートボックス獲得資格の要件は上記のパフォーマンス情報を元に常に改良または変更される可能性があります。資格を維持するには、それまでと同様に注文不良率を低く維持し、良好なパフォーマンスの積み重ねが重要です。
出品者パフォーマンスの指標はカテゴリーごとに異なるほか、将来的に変更される可能性もあります。このため、Amazonではショッピングカートボックス獲得資格を得るための指標を公開していません。ショッピングカートボックス獲得資格を得るためには、それぞれの基準において良好なパフォーマンスを保つことが重要です。
カテゴリーごとの資格の有無を確認するには、サイト上で出品中の商品の状況を随時確認してください。特定のカテゴリーで商品がショッピングカートボックスを獲得していることや、「こちらからもご購入いただけます」のボックス内に表示されていることが確認できた場合、当該カテゴリーでショッピングカートボックス獲得資格を得ていることになります。
ショッピングカートボックスや「こちらからもご購入いただけます」のボックス内に出品商品が表示されない場合は、「こちらからもご購入いただけます」のボックスの下に表示される「X点の新品/中古品を見る:」のリンクをクリックしてください。
ショッピングカートボックス獲得資格を得るためのパフォーマンス要件は、商品カテゴリーによって異なる場合があり、変更される可能性があります。このため、Amazon.co.jp では具体的な指標の内容は公開していません。ショッピングカートボックス獲得資格には高い基準が設けられています。下記の要因すべてにおいて満足度の高いサービスをお客様に提供することで、ショッピングカートボックスの獲得のチャンスを高めることができます。
明確な指標の公表はない
上記から確認できますが、
アマゾンではカート価格の獲得に関する明確な基準を公開していません。
このためセラーとしてできることは、健全なストア経営を心掛けること。
注文不良率を抑え、ストア利用者である顧客に満足度の高いサービスを提供すること
かなり抽象的な表現になっていますが、簡単に言い換えると
「クレームをもらうことなく、☆4☆5の評価をたくさんもらうように頑張ってね!」
ということが表記されています。
最安値が条件ではない
アマゾンサイトでは曖昧な表現になっているカート獲得要件ですが、
カート価格についてセラーの間で判明していることがあります。
それは
1.カート価格の取得は最安値を設定することが条件ではないということ。
2.獲得条件を満たしているセラーが順番にカート取得の状態になるということ。
です。
解説します。
1.カート価格の取得は最安値を設定することが条件ではないということ。
これは明確に判明しています。
10,000円と10,300円の価格で設定している出品者がいた場合、
10,300円の価格を設定している出品者がカートを獲得している、
こういったケースはよくあります。
カートを獲得する価格は5%ほどの幅が設定されているといわれています。
この例だと10,000円~10,500円の価格を設定している出品者が
カートを獲得する条件の中にいる、と考えられます。
また新規出品者にありがちなのですが、
このカート獲得の要件を「最安値である必要がある」
とカン違いしている出品者が、
現在の最安値よりも価格を100円ほど下げて
その時点の最安値を狙ってくることがあります。
こういったカン違いをしている出品者が2人いると
2人で延々と100円ずつ値段を下げてしまい、、、、
これが値下げ合戦のはじまりです。
モノレートで波形が動いている商品であれば、
すでに売れている相場で商品は確実に売れていきます。
値下げは相場を崩すだけの行為となりますので、
控えていきたいですね。
2.獲得条件を満たしているセラーが順番にカート取得の状態になるということ。
アマゾンのシステム内で出品者の状況を判断され、
カート獲得の要件があるかどうかを総合的に確認されています。
そしてその結果、ある商品において、カート獲得の要件がある
A,B,Cという3人の出品者がいたとします。
この3人はアマゾンから点数評価され、
カート獲得時間を割り振られます。
- A 60%
- B 30%
- C 10%
このような割合が決定され、
24時間のうち6割の時間をAという出品者
3割の時間をBという出品者
1割の時間をCという出品者
がそれぞれ獲得するということになります。
自分が出品している商品のページを見た時
たまたまその時に他のストアがカート価格を取っていたとしても
獲得要件をクリアしていればカートは順番で回ってきます。
焦って、価格を下げるようなことをする必要はありません。
価格調整は自動改定機能にお任せが良いと思います。
大切なことはお客様に満足度の高いサービスを提供し
アマゾンから優良なストアだと評価されることですね。
カート取得に裏技はありません。
裏技でカートを取得しているようなストアは
早々にアマゾン市場から撤退を強いられています。
コツコツ健全なストア経営が最強の手法です。
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